今回はWithCoin(ウィズコイン)という仮想通貨、ICOについて検証していきたいと思います。

仮想通貨「WithCoin(ウィズコイン)」とは

WithCoin(ウィズコイン)とは、ランドカジノ・オンラインカジノ送金用のプラットフォームが作成され、そこで流通する仮想通貨のようです。

発行枚数は50億枚、シンボル名はまだわかりません。$WITHになるのでしょうか?

  • 公式サイト
  • ホワイトペーパー(日本語版は削除されたようです)

D-BACインターナショナル(D-BAC INTERNATIONAL COMPANY LIMITED)というところがウィズコインの事業主体で、代表者はkim young kook氏とあります。

またシステム開発の協力会社として、ラプレマホールディングス(代表:田中健太氏)の記載があります。

ウィズコインの詳細を箇条書きにして記載しておきます。

  • NEMプラットフォームを利用して開発された、誰でも簡単にカジノに参加できる仮想通貨プラットフォーム(登録、送金、両替、精算などの自動化)
  • スマホアプリで送金可能、送金相手は電話番号で選択できる。
  • 送金手数料無料、ヤフーの為替レートを参照し、為替手数料3%を徴収
  • 中国、韓国、日本からフィリピンに送金する分野を想定している
  • D-BAC会員(8000人)がウィズコインを利用し、広める
  • フィリピンのOkada Manila、City of Dreams Manila、Solair Resort & Casinoの提携両替カウンター併設のVIPルームで利用できる
  • 1月にはウォレット完成予定、2月にはチャットアプリ完成予定、5月には米国の取引所に上場予定、上場時にはフィリピンのランドカジノ及びオンラインカジノと連動予定

正直事業の部分に関しては経営次第で先行きがどうとでも転ぶため、なるべく主観的な言及は避けたいと思いますが、8000人いるD-BAC会員のうち何割がウィズコインを買うのかという点と、どのように中国や韓国に広めていくのかという点が不透明だと感じました。

もう一つ疑問に思ったのは、ウィズコイン及び送金プラットフォームの開発は誰がやっているのかという点です。

ホワイトペーパーやサイト上には、代表(?)であるKim Young Kook氏の名前と、システム開発の協力会社としてのラプレマホールディングスの名前の記載しかありません。

もう少し開発に携わっている人達についての説明や、Web上で公開されている開発コミュニティがあっても良いと思います。

運営について

ウィズコインの運営はD-BACインターナショナルというところですが、「D-BAC」といえば、当サイトでも取り上げたことがあるバカラの計算機です。

ロイヤルカスタマーズクラブというMLMがあり、主力製品としてD-BACがありました。

ロイヤルカスタマーズクラブの概要書面を見ると、ウィズコインと同じD-BAC INTERNATIONAL LIMITEDが統括者となっており、事務代行会社として「株式会社クライスグローバルサポート」、回収代行会社として「株式会社KRAIS」の名前があります。

株式会社クライスグローバルサポートと株式会社KRAISについては、住所が同じことから同一組織とみなします。

ただ、D-BAC INTERNATIONAL LIMITEDの代表者であるKim Young Kook氏については、顔写真もなければ動画もないため、実在する人物なのかどうかわかりません。コメント欄にてご指摘があり、実在するようですが、一連の事業の最高意思決定者とは思えないようです。

というか下記の理由から、D-BACインターナショナルは最近かなり多い「海外法人を装った日本人運営」だと判断します。

D-BACインターナショナルのドメインは日本で取得され、日本で運営されている

D-BAC INTERNATIONAL LIMITEDのドメイン(dbac-intl.com)はお名前.comで取得され、運営されています(つまり日本人が作り、運営している)。

D-BACインターナショナルのドメイン上にKRAISのページが存在する

D-BAC INTERNATIONAL LIMITEDのドメイン上には、KRAISの作りかけのページが存在します(/bk)。

どう考えても日本人運営、というか株式会社KRAISがD-BAC INTERNATIONALそのものであると見るのが自然です(言及はしませんが他にもKRAISがサイトを運営している証拠があります)。

このように自分達で海外法人を立て、あくまでそこの代行業務をしていると言っている運営は、日本の法律逃れの可能性が高く、何かあった時の責任も曖昧になるため危険だと言っておきます。

株式会社KRAISのサイト上にはD-BAC事業の説明がない

余談ですが、株式会社クライスの公式サイト上(krais.co.jp)には業務内容として、クレジットカード決済、収納代行、ECサイト管理運営と書かれていますが、MLMやD-BACといった言葉は一言も出てきません。

D-BAC事業が主力だと思うのですが…。

WithCoin(ウィズコイン)の関連情報まとめ

WithCoin(ウィズコイン)に関する関連情報をまとめておきます。

  1. 価格が5円以下にならない?
  2. Sugar Gaming(シュガーゲーミング)と提携?
  3. パイザカジノとの提携を公式が否定
  4. 金融庁の警告を受ける可能性
  5. Fancoinも営業?

① 価格が5円以下にならない?

  • 2018年1月: 1円
  • 2018年2月: 2円
  • 2018年3月: 3円
  • 2018年4月: 4円
  • 2018年5月: 5円

ウィズコインはこのような価格で販売されるようで、今買えば将来的に5円を下回ることはないというセールストークが行われているようです。

しかし、そんなことは絶対にありません。

仮想通貨の価格は取引所への上場後に、買いと売りの需要と供給のバランスで決めまるため、仮に売り圧力が強まった場合は5円を下回ることもありえます。

全員が売っても運営が買い支える場合は下回らないかもしれませんが、そんなことはないと思います。

もし価格が5円を下回らないというトークをされた場合は、「確実に儲かるならあなたが私の分を買って、儲けた利益をください」と切り返してみましょう。

② Sugar Gaming(シュガーゲーミング)と提携?

ウィズコインの宣伝をしているYouTubeの動画によると、どうやらSugar Gaming(シュガーゲーミング)というブックメーカーサイトと提携するようです。

BoAというシュガーゲーミングのMLMの存在

シュガーゲーミングについて調べてみると、「BoA(http://bookie-afi.com)」という何とも怪しいサイトが出てきます。

BoAは、どうやらシュガーゲーミングのアフィリエイトと称してMLMを展開するようです。

BoAはアフィリエイトの参加に初期費用と月会費がかかり、それを上位会員が吸い上げるのでピラミッドスキーム(ねずみ講)です。

ランサーズにシュガーゲーミングのロゴ募集ページ

シュガーゲーミングについて調べてみると、ランサーズにロゴを募集しているページが見つかりました。

ランサーズに募集が入るあたり、シュガーゲーミングも日本人運営でしょう。

BoAのドメイン情報の調査

BoAのドメイン情報は、公開されておりました。

Nameには「Mura Ichi」、Organizationには「Ichi Mura」という名前が書かれています。

付随するドメインを調べてみると、様々なサイトが見つかりましたが、その中でいくつかの手がかりとなるサイトが見つかりました。

  • baseball-data.info
  • makahou.asia
  • dba-member.com
baseball-data.info

どうやらBoAの運営者は、過去に野球の予想サイトを運営していたようです。しかし現在サイトは削除されています。

makahou.asia

このドメイン上には、「Makahou Limited」というゲーミングプラットフォームとウォレットサービスを提供しているマレーシアの会社のサイトが存在します。

BoAのPDF資料を見ると、「Makahou Limited」という名前が載っていました。このマレーシアの会社を使ってMLMを展開する気でしょう。

dba-member.com

dbaという名前のドメインが出てくるということは、BoAの運営者とD-BACに繋がりがあったのではないかと見ることができます。

まとめると、WithCoin(ウィズコイン)、Sugar Gaming(シュガーゲーミング)、そしてBoAの関係性として図のようなものが浮かび上がります。

③ パイザカジノとの提携を公式が否定

もう一度この画像を引用させていただきますが、真ん中に「ウィズコインとオンラインカジノであるパイザカジノが4月には書面を交わす」ということが書かれています。

しかしTwitterに、パイザカジノに直接聞いて裏を取った人物がいました。

お問い合わせ頂いておりました決済方法追加についてで御座いますが、当カジノといたしましては今後もよりお客様に快適にご利用いただくべく新たな決済の導入を検討していく予定で御座います。

ただしお問い合わせいただきました決済方法について現時点で導入予定といった事実は一切御座いません。

今後、何らかの決済追加予定等があった場合にはお客様皆様にご案内差し上げますので、当カジノからのご案内のみを正式な情報として捉えていただければと存じます。

ということでウィズコインとパイザカジノとの提携は嘘であったことが明らかになりました。それどころか、この方はグループを強制退会させられてしまったようです。

④ 金融庁の警告を受ける可能性

先日関東財務局のサイトに、ブロックチェーンラボに対する警告文が載りました。

当該業者は、ウェブサイトにおいて「CtC」と称するICOの申込みを受付けていた。なお、当該業者は、資金決済法における登録を受けずに、インターネットを通じて、仮想通貨の売買の媒介を行っていたとして、金融庁より警告を受けている。

関東財務局のサイトには、注意事項として、以下の項目が書かれています。

海外所在業者であっても、日本居住者のために、又は日本居住者を相手方として、金融商品の取引を行う場合は、原則として、金融商品取引法上の登録が必要です。

上記の通り、このICOは明らかに日本人が日本人相手に営業しているため、金融商品取引法上の登録が必要でしょう。

このまま無登録で営業している場合は、金融庁の警告を受ける可能性があるといえます。

⑤ Fancoinも営業?

余談になりますが、株式会社クライスグローバルサポートは、D-Schoolというものを展開しており、独自のYouTubeチャンネルを持っていますが、調べてみるとFancoinという仮想通貨の宣伝動画が上がっています。

これからFancoinも展開していく予定なのでしょうか。

3/18追記: 動画は削除されたようです。

WithCoin(ウィズコイン)開発協力のラプレマホールディングス(代表: 田中健太氏)について

今回WithCoin(ウィズコイン)の開発協力をしているのは「ラプレマホールディングス」であり、代表は「田中健太」氏とあります。

この会社は、先日「顧客の資産を流用した」という事実が発覚し、金融庁により業務停止処分を受け、廃業した「ビットステーション」を運営していた組織になります。

ラプレマホールディングス及びビットステーションについての情報は、以下の記事にまとめました。

仮想通貨「WithCoin(ウィズコイン)」総評

WithCoin(ウィズコイン)について調べてみた結果、私がお伝えしたい注意点は以下です。

  • D-BACインターナショナルは日本人が運営しており、中身は株式会社Kraisである
  • ウィズコインは日本人が日本人を対象に営業しており、今後金融庁から警告を受ける可能性が高い
  • ウィズコイン提携のシュガーゲーミング(ブックメーカー)を使った、「BoA」というねずみ講が展開されており、BoAの運営者は過去にD-BACで繋がっていた可能性がある
  • ウィズコインとパイザカジノとの提携は嘘であった
  • ラプレマホールディングス(ビットステーション)は「顧客の資産を流用した」ということで金融庁から業務停止処分を受けており、不審感を抱く

ウィズコインの事業自体がこの先上手くいくかどうかは私がお伝えできる範囲内ではありません。

投資は自己責任で。