Google AdWords広告は、HYIPや詐欺ICOの広告が並び無法地帯でしたが、6月についにAdWords広告のポリシーを更新するようで、これにより仮想通貨関連の広告は配信されなくなります。

Google Adwords、広告ポリシーの変更点

中身を見てみると、以下のことが書かれています。

差金決済取引、ローリング スポット FX、金融スプレッド ベッティングの宣伝が制限されるほか、次についての広告は配信できなくなります。

  • バイナリー オプションとその類似商品
  • 暗号通貨および関連コンテンツ(イニシャル コイン オファリング、暗号通貨為替、暗号通貨ウォレット、暗号通貨売買に関するアドバイスを含むがこれに限定されない)

次についての情報集約サイトやアフィリエイトの広告は配信できなくなります。

  • 差金決済取引
  • ローリング スポット FX
  • 金融スプレッド ベッティング
  • バイナリー オプションとその類似商品
  • 暗号通貨とその関連コンテンツ。

今回の制限は、仮想通貨のICOだけに留まらず、関連するウォレットや売買に関するアドバイスといったもの、更にはFXやバイナリーオプションといった広告も対象に入っているようです。

また1月末にはFacebookが同じような声明を出しており、GoogleはFacebookの方針に追従する形になったといえます。

Googleのプレスリリース日本語訳

3月14日に出された広告についてのGoogleのプレスリリースの日本語訳を載せておきます。翻訳ミスなどあるかもしれませんので必ず元のソースもご確認ください。

全員に効果的な広告エコシステム(題名)

デジタル広告は、良いアイディアと良いコンテンツを持つ人が視聴者にリーチし、潜在的に生計を立てることができる広場として、今日のウェブ制作に重要な役割を果たしています。

この広告でサポートされた、無料のウェブが機能するためには、学習、作成、宣伝をするための安全で効果的な場である必要があります。

残念ながら、これは常にそうではありません。それが一度限りのアクシデントであろうが、お金を稼ぎたい詐欺師の組織的な行動であろうが、ネガティブな経験は広告エコシステム全体に悪影響を及ぼします。

そのため、過去15年間、広告詐欺、マルウェア、コンテンツ詐欺師などの問題を解決するための技術、ポリシー、人材育成に投資しました。

昨年、私たちは広告のエコシステムから、これまで以上に多くの悪を取り除くことができました。

私たちは1秒あたり100個の悪質な広告を削除しました

2017年には、広告掲載ポリシーに違反した32億件以上の広告が削除されました。これは毎秒100以上の悪質な広告です!これは、不正行為やフィッシング詐欺などの悪質な広告の大部分を、詐欺が人々に影響を及ぼす前にブロックできることを意味します。

去年は、私たちのネットワーク上で、マルウェアが含まれるサイトに誘導しようとした広告を7900万件ブロックし、40万件の安全でないサイトを削除しました。

そして不正なクリック誘導広告を6600万件、不要なソフトウェアをインストールさせようとする4800万件の広告を削除しました。

広告主をより良く保護するための新技術

去年は、広告ネットワークからサイト運営者のポリシーに違反した32万人のサイト運営者を削除し、約9万のウェブサイトと70万のモバイルアプリをブラックリスト入りさせました。

また、Googleのポリシーに違反するウェブサイトの個々のページからGoogle広告を削除することで、広告主をより良く保護できる技術を導入しました。

昨年、毎月ポリシー違反で200万ページを削除しました。これは、不適切で議論の余地があるコンテンツの収益化を禁止するポリシーの適用を拡大させる上で重要になっています。

実際、危険なコンテンツや誹謗中傷的なコンテンツに対して、2017年4月に差別や不寛容に対する追加のポリシーを拡大させた後に、拡大されたポリシーに違反した8700ページからGoogle広告を削除しました。

欺瞞(ぎまん)的な広告とオンラインで戦う

多くのウェブサイトの所有者は、AdSenseなどの広告プレットフォームを使用して、サイトやコンテンツにGoogle広告を掲載して収益を上げています。

昨年、私たちは広告ネットワークのパブリッシングパートナーに126億ドルを支払いました。しかし、Googleの広告からお金を稼ぐためには、広告以外のユーザー体験を尊重するというルールを守る必要があります。

トレンドがオンラインで変化しても、Googleのバランスを維持するために、Googleのサイト運営者ポリシーが存在します。たとえば、近年、オンラインニュースの人気が高まっていることを利用して、お金を稼ぐために詐欺師が登場してきました。

Googleでは、広告ネットワーク上で虚偽のコンテンツを掲載しているサイトに広告を掲載することを禁止しています。本質的には、ロンドンに本拠地を置く正当なニュースサイトだと偽って、実際には別の都市のコンテンツ詐欺師である場合、広告を配信できないことを意味します。

2017年には、これらの違反の大半は少数の運営者によるものだと判明しました。不正なコンテンツポリシーに違反している可能性があるとみなされた11000のウェブサイトのうち650以上のサイトをブロックし、ネットワークから90人のサイト運営者を退会させました。

より頻繁に、私たちはコピーコンテンツポリシー違反のサイトを見かけます。このタイプのポリシー違反は、悪人が他のサイトからニュースやコンテンツをコピーしてできるだけ早く収益を上げようとしたときに発生します。

2017年には、他のサイトからコンテンツをスクレイピング、複製、そしてコピーした12000のサイトをブロックしました。2016年よりも10000件増えています。

「エレン・デジェネレス(女優・コメディアン)が象の子供を引き取った!」というヘッドラインの広告をクリックしたくなりますか?

あなたは1人じゃない。近年、詐欺師は扇情的なニュース見出しのように見せて、最終的にはニュース以外のものを売っているウェブサイトに繋げる広告を出稿し、ダイエットサプリや減量詐欺を売ろうとしています。

私たちは、”タブロイド・クローキング”違反で7000のAdWordsアカウントを停止しました。2016年から1400増えています。

新たな脅威に対処する新しいポリシー

新たな脅威が出現するにつれて、Googleではポリシーを常に更新しています。

昨年、新しい脅威に対処し、オンラインでの広告体験を向上させるため、28の新しい広告主ポリシーと20の新しいサイト運営者ポリシーを追加しました。

今年は、バイナリーオプション、暗号通貨、外国為替市場、差金決済取引(またはCFD)などの規制されていない金融資産や投機的金融商品の広告に取り組むためのいくつかのポリシーを更新しました。

また、ギャンブル広告のポリシーを更新して、実際の価値を持つ商品によるギャンブルの新しい方法(例:スキン賭博)に対応しました。また、リハビリ施設の認定プロセスを新たに導入し、合法的な中毒治療センターが必要な人々と繋がるようにしました。

広告のエコシステムを保護するための私たちの仕事はここで終わるわけではありません。

消費者の動向が進展するにつれて、オープンなウェブを保護するための方法が向上するにつれて、オンライン詐欺も増えています。

有害な広告や侵害的な広告を削除しても、ウェブ全体での広告体験を向上させることは引き続き最優先事項です。

–翻訳ここまで–

ひどいものが多かったGoogle AdWords広告

残念ながら、ビットリージョンやD9といったようなHYIP詐欺全盛期の頃は、Googleで検索する度にHYIPの広告が数多く並んでいました。

HYIP衰退と共にあからさまなものは見かけなくはなりましたが、代わりにビットクラブやトレードコインクラブといったMLM付きの怪しい案件の広告をよく見かけるようになりましたし、広告文には、「億り人続出中」といった根拠のない煽りが多く入っていました。

そして最近はというと…仮想通貨やICO関連の広告がひしめいています。

試しに「ICO」でGoogle検索してみると広告がずらずらと出てきます。

基本的にICOは詐欺が多いですし、広告の中には有名な取引所や、ICOの名前を騙ってフィッシングサイトへ誘導するようなものも見られ、Googleと詐欺師とのイタチごっこが続いているのが現状です。

ぱっと見てICOサイトの中身が詐欺かどうかなんてわかるわけもないため消費者保護の観点から、これらの広告は全面的に規制されて当然でしょう。

Facebook広告も同様にひどい

同様にFacebookも昔からひどい広告が多く見られます。

少し前に話題になったFacebook広告としてはこちらが有名でしょう。

これは、ライトライズというHYIP(詐欺)の投資を募っていたものですが、なんとロンブー淳の名前を勝手に出して広告が出稿されており、本人がTwitterで注意喚起をするという事態に発展しました。

こちらは最近出ていたものですが、情報弱者をカモにするようなひどい広告ばかりでうんざりします。

通常、広告の出稿はお金がかかるものですが、要するにこのような広告を出しても黒字になるということですね…。

私は今回のFacebook、Googleの広告規制は大賛成です。

安易にICOに乗らないように

投資や資金調達、ICOといったものは、第三者が運営を厳しく監視していないと基本的には詐欺が横行して成り立たないと思っています。

運営にとっては、お金を集めた時点で金儲けという目的は達成されてしまいます。その後は何もしなかったり、逃げることだってできてしまうのです。

正直、規制が緩い現時点でのICOへの投資は、危険以外の何物でもないです。

また個人的に、人は見知らぬ人にお金を貸す事に関しては警戒しますが、見知らぬ人が募っている投資に関しては警戒心が緩くなると思っています。その原因はお金を儲けたいという欲が先行するせいです。

詐欺に引っかかると、投資したお金は一銭も戻ってきません。今は次から次へと新しいICOが出てきていますし、投資を考えることは良い事だとは思いますが、投資先は慎重に選ぶべきです。

怪しい投資案件に乗って火傷するくらいなら、証券会社越しに買える金融商品や、ビットコインやイーサリアムなどの有名な仮想通貨を持つことをおすすめします。