今回は湯田 陽太氏率いるJoker(最近はJokerと名乗っていないようですが)が新たに広めている仮想通貨、ICOであるRise Token(ライズトークン、XRT)の検証をしていきたいと思います。

Joker、湯田陽太「Rise Token(ライズトークン、XRT)」とは?

Rise Token(ライズトークン、XRT)とは、ホワイトペーパーによると、イーサリアムプラットフォーム上で作られたトークン(仮想通貨)のようです。主にJoker(湯田陽太氏)という組織が広めています。

不動産へのグローバル投資へのアクセスを拡大し、一般的には投資が難しい、投資用不動産や不動産開発案件への参入障壁を低くするようです。不動産購入後のP2Pレンタル、リース契約、不動産管理にトークンを活用することができるようです。

運営会社は「Cowren Solution Limited」というところで、パートナー企業には、バハマに拠点を置く「Rev Capital Fund LTD(レブキャピタルファンド)」という会社が載っています。

シンボルはXRT。総発行枚数は3000万XRTで、トークンセールでは2000万XRTの販売を予定しているようです。ただし、Etherscan上でXRTを調べてみても、Rise Tokenというものは出てきません…。

サイト上(rise-token.com)には、チームメンバーとして、Yuichi Itoという名前が載っています。

Yuichi graduated from NUS MBA program. Experienced professional with a history of working in the real estate industry in Hawaii especially in judicial and non-judicial foreclosure areas. Yuichi is also a crypto investor. Once he has discovered crypto as the future of the money, he has been investing in many cryptos in early stages including Ethereum, bitcoin and ripple.

YuichiはNUS MBAプログラムを卒業しています。ハワイの、司法的及び非司法的差し押さえ領域の不動産業界で働いた経験があります。Yuichiは暗号通貨の投資家でもあります。彼は暗号通貨の将来性を見いだし、早期にイーサリアム、ビットコイン、リップルを含めた数々の暗号通貨に投資してきました。

翻訳するとこんなことが書かれています。名前からして日本人ですが写真はありません。メンバーはIto氏ただ1人のようです。

また、運営会社である「Cowren Solution Limited」を検索しても全く出てきません。架空の会社である可能性が高いです。

ライズトークンの価格

ライズトークンの価格ですが、1XRT=1USDTで固定されているようです。

よって1000XRTの購入は1ドル100円だと10万円となります。

Rise Token(ライズトークン、XRT)の運営について調査

ここからライズトークンの運営や関連企業についての調査をしていきます。

まず運営会社である「Cowren Solution Limited」とGoogleで検索すると、「dhcoin.land」というドメイン上にライズトークンの同意書のpdfがあった記録が残っています(現在は削除)。

サイトにアクセスしてみると、作りがライズトークンのサイトと同じです。

また「dhcoin.land」のドメイン情報を調べてみると、RegistrarとNSがライズトークンと同じであることから同一運営と断定します。

こちらのドメイン情報は公開されており、

  • Admin Name: Ryutaro Kushino
  • Admin Organization: Kuriume

という名前が確認できます。

この人物の名前で更に調べてみると、dhcoin.landの他に

  • admcoin.io
  • smithcoin.cloud
  • grace-wallet.com(後にドメイン情報を非公開)

というドメインを所有していることがわかり、どれも同じ作りであることがわかります。

Revollet.ioとの関連企業について

ライズトークンの同意書を見ると、Revolletという単語が書かれています。

調べてみると、revollet.ioというサイトがあり、ドメインの所有者がライズトークンのチームメンバーであるYuichi Ito氏であることがわかります。

そしてRegistrarとNSがdhcoin.landと同じため、Ryutaro Kushino氏とYuichi Ito氏は同一組織に属していると断定します。

revollet.ioを辿ると、元々はPAYRISE(pay-rise.net)という名前で運営していたようです。

そして、PAYRISEのマニュアルが、FAN(fa-network.jp)というサイト上に存在し、マニュアル内に記載されているコピーライト表記も「FAN」であることが確認できます。

このサイト上には、他にも

  • D2M Limited
  • Bright Friends Limited

という怪しい海外FX業者のpdf資料が残っており、これらに関して更に調べてみると「インターリンク」という詐欺FX業者に行き着きます。

裏で糸を引いているのは旧マーヴェラスキャピタルインベストメントの某氏。FXファンドやさまざまな事業投資名目で20億程集め、私的流用などを行った。結果廃業。Interlink(インターリンク)は金融ライセンスを持ち違法営業ではないが、安全な方法で分別保管なし。某氏は日本のFX業者のAFTに入り込み、裏で糸を引いている。旧マーヴェラスキャピタルインベストメントの事件でもフロントに立たされた出資募集者は内情を知らされず、事件の発覚と共に事実を知る事となった。ファンド集めのために作られた海外FX業者である。

マーベラスキャピタルファンドで検索すると、2009年に行政処分を食らっていることがわかりました。

FANというサイトの会社情報は、一般社団法人日本IFP協会とありますが、これはおそらく真っ当な企業を装っているだけであり、実際は黒いと思います。

また、「fa-network.jp」のドメイン情報を調べると、「谷 大輔」という人物の名前が出てきます。

調べてみると、この人物は一時期、株式会社SCI(sc-inc.jp)のドメインを所有していたようです。株式会社SCIついて調べると、詐欺被害に遭ったサイトが出てきました。

当時FXの自動売買などを売っている株式会社SCIという会社にFXの自動売買のお金の運用とシステムを使うお金という事でお金を払いましたが、そのシステムのプログラムの中身の公開は拒否され、お金を入れてましたが海外口座など作ったり手続きに時間がかかり数か月運用して失敗しており、当初入れるとお金が増え続けているという事だったのですがそれは騙された自分にも非があり仕方ないと思っております

他にもモネタキャピタル、IFPエデュカーレという詐欺も行われていたようです。

やばいですね…。

オーシャンコインとの関連性

少し戻って、ライズトークンのチームメンバーであるIto Yuichi氏について調べてみます。Ito Yuichi氏の名前で登録されているドメインを調査すると、「ocean-c.com」というサイトがありました。

このサイトは、「オーシャンコイン」という仮想通貨のサイトです。

ログイン画面がライズトークンと同じことから、オーシャンコインとライズトークンは同一運営であることがわかります。

MLMで展開されていた「プラネットコイン」というものも、後にオーシャンコインへと替えられたようです。

またオーシャンコインは、オズプロジェクトで有名なダイスウォレットが運営しているTrpile Dice Exchangeに上場したようです。一連の詐欺が繋がっていますね。

Rev Capital Fund LTD(レブキャピタルファンド)について

最後にパートナー企業であるRev Capital Fund LTD(レブキャピタルファンド)についても調べてみました。

ざっくり書くと、サイトを検索するとなぜか日本語の登録フォームが出てきたので、日本人運営でしょう…。

Rise Token(ライズトークン)の運営と関連企業まとめ

図を描いたらえらいことになった…。

長々と書いたので軽くまとめます。

  • rise-token.com
  • revollet.io
  • ocean-c.com

これらはシステムやドメイン所有者が同じことから同一運営とみなします。つまりライズトークン、レボレット、オーシャンコインは同一運営です。MLMで展開されていたプラネットコインも後にオーシャンコインとなるため同一運営です。

他にも

  • dhcoin.land
  • smithcoin.cloud
  • grace-wallet.com

という同じシステムのサイトが見つかります。

オーシャンコインはトリプルダイスエクスチェンジに上場し、取引所の運営であるダイスウォレットはOZ Projectでトラブルを抱えています。

Revolletの前身はPAYRISEで、PAYRISEはFANというサイトから資料が発行されており、このサイトは他にもD2M Limited、Bright Friends Limitedという詐欺FX業者の資料を公開しています。

これらはマーヴェラスキャピタルファンドやインターリンクなどの一連の投資詐欺へと繋がります。またFANのドメイン所有者である谷大輔氏は過去に株式会社SCIのドメインも所有しておりどうやらこれも詐欺へと繋がります。

どう考えてもライズトークンは真っ黒です…。さすがはJokerが取り扱う案件、といったところですね。

Rise Token(ライズトークン、XRT)のMLM報酬プラン

ライズトークンには、保有するだけで貰える配当と、MLMによるボーナスがついています。

配当ボーナス

保有するだけで毎月配当が入ります。配当はなぜかBTCで支払われます。保有しているXRT(ライズトークン)の枚数により%が変動します。

  • 1000枚~2999枚: 0.8~1.2%
  • 3000枚~9999枚: 1.2%~2%
  • 1万枚以上: 2.5%~4.5%

※ただしコインの存在はetherscan上では確認できません…

直紹介ボーナス

紹介者がコインを購入すると、自分にもボーナスが入ります。自分が保有しているXRTの数で%が変動します。こちらもボーナスはBTCで支払いのようです。

  • 1000枚~4万9999枚: 6%
  • 5万枚~9万9999枚: 8%
  • 10万枚~: 10%

ユニボーナス

自分の直紹介を1段目、その人の紹介を1段目…として、規定の段数分、紹介者が受け取った「配当ボーナス」の一部を毎月もらえます。5000XRTの保有者を1人としてカウントするようです。

また3系列出せるようです。紹介を出した人数により貰える段数が代わります。

  • 1~3段: 配当の7%(直紹介1人はここまで)
  • 4~6段: 配当の5%(直紹介2人はここまで)
  • 7~10段: 配当の5%(直紹介3人はここまで)

バイナリーコミッション

左右でチームを作っていくバイナリープランで、少ない方のチームのコインの売上の10%がBTCで入ります。

XRTの保有数が5万枚未満の場合は、一日の最大コミッション付与額は10万XRTの10%となるようです。

保有数が5万枚以上の場合は、一日の最大コミッション付与額は30万XRTの10%となります。

タイトルボーナス

同じくバイナリープランで、少ないチームのXRT保有額が規定の条件を超えるとタイトルを貰え、BTCで報酬が入ります。自分の保有XRT枚数と直紹介人数もタイトル取得の条件になります。

  • ブロンズ: 少ないチームが3万XRT保有、自分で1万XRT保有、直紹介1名で達成、300ドルのボーナス
  • シルバー: 少ないチームが10万XRT保有、自分で1万XRT保有、直紹介1名で達成、1000ドルのボーナス
  • ゴールド: 少ないチームが25万XRT保有、自分で1万XRT保有、直紹介1名で達成、3000ドルのボーナス
  • ルビー: 少ないチームが50万XRT保有、自分で3万XRT保有、直紹介3名で達成、5000ドルのボーナス+ハワイ旅行
  • エメラルド: 少ないチームが100万XRT保有、自分で3万XRT保有、直紹介5名で達成、1万ドルのボーナス+ロレックス

また、3系列のユニレベルも合わせるとさらなるタイトルとボーナスが入ります。

  • ダイヤモンド: バイナリーの少ないチームが500万XRT保有、ユニレベルの一番小さい方が75万XRT保有、自分で10万XRT保有、直紹介5人で達成、500万ドルのボーナス+利回り5%を毎月ダイヤモンド達成者で分配
  • ダブルダイヤモンド: バイナリーの少ないチームが1500万XRT保有、ユニレベルの一番小さい方が250万XRT保有、自分で10万XRT保有、直紹介5人で達成、500万ドルのボーナス+フェラーリ+利回り10%を毎月ダブルダイヤモンド達成者で分配
  • クラウン: バイナリーの少ないチームが3000万XRT保有、ユニレベルの一番小さい方が500万XRT保有、自分で10万XRT保有、直紹介5人で達成、10億ドル相当(多分桁間違えています…)相当の不動産+利回り10%を毎月クラウン達成者で分配

Joker、湯田陽太「Rise Token(ライズトークン、XRT)」総評

このライズトークンですが、etherscan上でコインの存在が確認できません。よって存在しないコインにMLMが付いたものになっており、非常に怪しいと言わざるを得ません。

運営会社である「Cowren Solution Limited」の存在も確認できず、プラネットコイン、オーシャンコイン、レボレットが同じ運営であり、調べたところ数々の投資詐欺を繰り返してきた組織が背後にいる可能性が高いです。

そして驚いたのは、XRT保有による配当及びMLMのコミッションが、XRTではなくBTCで支払われるというトンデモ仕様になっているところです。

コインを上場させる気なんてはなっからないと思いますし、おそらく購入したXRTは売れないと思います。

ライズトークンの報酬プランを見ると、MLMでいう小売り(ビジネス権限を持たない会員)が存在せず、末端ビジネス会員の購入額がただ上に吸い上げられていくピラミッドスキーム(ねずみ講)を形成しています。

また自分も購入すればするほど報酬が優遇されるため、買い込みが起こりやすく、危険なものになっています。

正直不動産うんぬんの話の前に、投資を検討する土台にも立てていないと思います…。

デュブリ、D9、ビットシャワー、FOと数々の詐欺を広めてきた湯田陽太氏率いるJokerですが、最近では自分達の事をJokerと名乗らないようです。しかし構成員は変わっていません。

ライズトークンの話を持ちかけられたら、その人からは距離を置くようにしましょう。