長らく更新が空いてすみません。

今回は投資詐欺関連でよく使われる用語集をまとめます。専門用語も多いので知っておくと何かと役に立つかもしれません。

投資詐欺用語集

あ行

アービトラージ

同じ商品が別の場所で別の価格で売られている場合、安く売られているところで買って高く売られているところで売ればノーリスクで利益が出る。

ノーリスクというところで詐欺の題材として使われやすい。

アービトラージなので100%負けない、よって元本保証できる、といった投資話が来たら詐欺である。

ICO(アイシーオー)

企業が資金調達の際に独自の仮想通貨を新規発行し、先に投資家に買ってもらった上で取引所に上場させる手法。事業が上手くいけば値上がりし投資家が利益を得られる。

実際のところICOは詐欺の温床になっており、嘘のセールストークでお金を集め、取引所に上場すらさせない、もしくは上場はさせるが何の事業展開もしないといったことが多く見られる。

アフィリエイター

ネット上で商品を紹介して紹介料を得ようとする人。

アフィリエイト自体は正当なビジネスだが、情報弱者をターゲットに投資詐欺や詐欺情報商材などを次から次へと紹介するモラルのないアフィリエイターも大勢いる。

アンチ

詐欺かどうか確定していない段階で案件を強く批判する人。

正義感によってアンチになっている人も大勢いるが、稀に他の詐欺を勧誘するためにアンチを装う詐欺師もいるため注意が必要。

ABC(エービーシー)

A(アドバイザー)、B(ブリッジ)、C(カスタマー)の略で、BがCをAに会わせ、AがプレゼンをするというMLMの勧誘手法。

不慣れなBがプレゼンするよりもベテランのAがプレゼンする方が成約しやすい。

FX(エフエックス)

為替の上げ下げに賭けて損益を出すもの。外国為替証拠金取引とも言う。

儲からないツールを販売したり、素人が塾を開催したりと何かと詐欺に使われやすい。

運用代行を名目に金を集めてそのまま逃げるケースも多々ある。

MLM(エムエルエム)

広めた際の報酬が連鎖する仕組みのマーケティング手法。マルチレベルマーケティング、連鎖販売取引とも呼ぶ。MLM付き案件の紹介をネットワークビジネスとも呼ぶ。

MLMそのものに問題性は無いが、ビジネス会員として加入する際にお金がかかり、そのお金が組織の頂点に向かって吸い上がる場合は商品があろうがなかろうがねずみ講(ピラミッドスキーム)とされる。よって厳しく言えばビジネス会員をリクルートしただけで報酬が発生するMLMはすべてねずみ講である。

運営が組織の頂点にポジションを置いた状態でMLMを広めると、頂点に向かってお金が集まるため、基本的には運営が儲けるための仕組である。

詐欺師が粗悪な商品にMLMの仕組みを付けて売り出すケースが後を絶たない。

オートシップ

商品の定期購入のこと。主に製品系MLMで、商品を定期購入して使用した方が健康になれるという名目でオートシップを組ませるが、本音は運営が末端から定期的に集金をするのが目的である。

オートシップを組まないとMLMの報酬が貰えないような会社は悪質である。

か行

海外法人

日本の法律の規制を回避するために海外法人を作り、外国人をCEOにする手法。

だいたいは代理店という名目で日本法人を用意して営業するが、同一運営である。

海外法人を立てて仮想通貨交換業の申請なしにICOをしたり、概要書面なしでMLMの営業をするといった行為が見られるが、厳密に言えば海外法人であろうが日本人向けに営業した時点で違法である。

概要書面

MLMの事業者の住所、連絡先、クーリングオフの仕方などが書かれた用紙。日本人向けにMLMの営業をする際には必ず手渡さないといけない。

概要書面のない海外のMLM案件を、概要書面なしに日本人向けに営業するのは原則アウトだが、MLM関連の取り締まりは非常に緩く摘発されたケースを見たことがない。

それを良いことに詐欺師は海外法人を作り、概要書面なしで詐欺MLMを広めることがある。

加害者

投資詐欺を行った、または広めた人。

投資詐欺だとは知らずに広めてしまい、加害者になってしまうケースもある。

投資を人に勧める行為は後々問題になりやすく、デリケートであるということを肝に銘じなければならない。

仮想通貨

デジタル通貨の一種。代表的なものにビットコインがある。暗号通貨とも。

最近は投資詐欺の運営が飛ぶ際に、独自の仮想通貨を発行し、投資家の投資金を強制的にそれに替えてしまうことが多い。

これにより、詐欺運営は配当を止めても投資家のお金を返済する必要がなくなり、実質お咎め無しに投資金を丸々頂くことができる。配当金の支払いを仮想通貨で継続することもある。

詐欺運営の仮想通貨は誰も買わないし、投資家は安値で売るしかない。

カモ

人の話を信じやすく、投資話に何でも食いつき、ろくに調べもせずすぐにお金を出す人。

カモリスト

投資詐欺に食いつきそうな人、または過去に投資詐欺に引っかかったことがある人などのメーリングリスト。

詐欺運営が登録者の個人情報を売るケースもあるし、「アプリをインストールするだけで何もしなくても毎月5万円」といった、普通の人は引っかからないような謳い文句のページにメールアドレスを登録させるなどして入手する。

カモリストは売買されるので、次から次へと違うメールアドレスから詐欺勧誘の迷惑メールが届く。

元本保証

投資の元本が減ることがないためノーリスクだと謳って安心させ、金を出させる詐欺手法。

投資において実質元本保証なのは1000万円以下の銀行預金だけである。

どんな理由であれ高利回りかつ元本保証の投資案件が来たら100%詐欺である。

キャッシュギフティング

MLMの組織加入時に支払うお金の一部が寄付という名目で上位会員に支払われ、自分が紹介した人が支払うお金の一部が自分に寄付として支払われるという古典的なねずみ講の詐欺。

近年では寄付だけでは集まらないので、何らかの商品を媒介させ、一見ねずみ講だとわからなくさせるのが一般的。

日本でねずみ講というと一般的にキャッシュギフティング系の古典的な詐欺を指すことが多い。

クラウドマイニング

投資家からお金を集め、仮想通貨のマイニングを代行するサービス。

最近は仮想通貨の値下がりによりマイニング事業が儲からなくなってきているため、今時期クラウドマイニングの話を持ちかけてくるのは詐欺だと思って良い。

また、口数の制限がないクラウドマイニングは基本的に詐欺である。

クワドラント

金持ち父さん貧乏父さんという本で解説されているモデルの一つ。ESBIというアルファベットがあり、それぞれE(従業員)、S(自営業者)、B(ビジネスオーナー)、I(投資家)となっている。

MLM(ねずみ講)のセミナーでよく用いられ、B(ビジネスオーナー)とI(投資家)がいかに資本主義で有利かを説いた上で案件の勧誘をする。

健康食品

ビタミン豊富、痩せられるなどを謳ったお菓子。

詐欺の題材として利用されることが多く、嘘の効能をそれっぽく謳ったものはニセ科学と言われる。

水素水やコラーゲンなど、時代によってテーマが異なる。

一昔前はねずみ講の題材にされていたが、今はネット通販の台頭で業績不振のためか減った。

高齢者

情報に疎くお金持ちが多いため、投資詐欺のターゲットとして狙われやすい。

ただしネットに疎いためリーチすることが難しく、MLMによる口コミや現地のセミナー告知などで招集する。

誇大広告

「何もしなくても毎日3万円の不労所得」「飲むだけで痩せる」など、実際の効果よりも遥かに優れているように宣伝すること。

詐欺師は当たり前のように使う。

コンベンション

MLMの運営が主催する大規模なパーティ。トップリーダーの表彰式なども行う。

投資詐欺の運営もコンベンションを行い、有名芸能人を呼んだりして信用させる。

詐欺師

自分の利益のためなら他人を騙したり、損させたりしても良いと思っている人。

投資詐欺の運営はもちろん、投資詐欺を紹介して利益を得ている人も詐欺師に含まれる。

札束

詐欺師が用いる道具の一つ。

札束の写真をSNSに投稿することで、ターゲットの金銭欲を刺激したり、金持ちであるというブランディングをする。

サラリーマン

詐欺師はサラリーマンの給料だけでは将来的に困るなどと言って不安を煽り、起業の選択肢としてねずみ講や投資詐欺を勧める。

社長

詐欺師がよく使う肩書きの一つ。

社長というだけで権威性が出て信用されやすい。

集団訴訟

被害者同士が集まって詐欺運営を訴訟すること。

この際お金が返ってくれば良いという淡い期待は抱かないほうが良い。

詐欺の場合は刑事事件にもなるため、資料をまとめて警察にも足を運ぶと良い。

消費者金融

詐欺師が金を集める際、お金を持っていないターゲットに対して消費者金融を勧める。

基本的に詐欺師は消費者金融から借りて投資しても利益が出るほどの高利回りの商品を作り、スムーズに借りさせる口実を作る。

言い換えればサラ金から借りて投資しても儲かる投資話が来たら間違いなく詐欺である。

商品

詐欺師がMLM(ねずみ講)で金集めをする際に付ける題材。

昔は粗悪な美容化粧品、サプリメントにMLMの仕組みを付けたものが多かったが、今はFX、ブックメーカー、仮想通貨トレード、マイニング、アービトラージなどの投資系が多くなってきている。旅行を題材にしたものもある。

詐欺師にとってはねずみ講さえできれば商品は何でも良く、多くの人が食いつきそうな流行り物を取り入れた商品構成にすることが多い。

情報弱者

情報に疎い人。情弱とも。

わからない事を自分から進んで調べようとしない人、本やインターネットなどで調べる習慣がない人、もしくはそもそも活字を読むのが苦手な人のこと。

情弱ほど投資詐欺に引っかかりやすい。

情報商材

「アフィリエイト講座」等の情報を商品化したもの。PDF形式の商材が一般的だが、音声や動画、塾といった商品形態もある。

実際に買って中身を見てみるまで内容がわからないため、セールス時に煽りに煽った誇大広告を打ち、実際の内容は薄っぺらいという詐欺商材も多く出回っている。

中には本物があるが、多くは詐欺の金集めに利用されている。

買い手を信用させるために、嘘の肩書きやパフォーマンスを載せることがある。

人工知能

人間の知的能力をコンピューター上で再現する技術。AIとも。

専門的かつ最先端の技術は詐欺の題材にされやすく、「AIを搭載した自動学習ができるトレードシステム」といった謳い文句の詐欺商品が作られることが多い。

信者

投資案件が詐欺かどうか確定していない段階で、案件を強く肯定する人。

投資詐欺の信者のほとんどは詐欺師か、詐欺師に騙されている人である。

洗脳

世論的には詐欺だとされていても、一般的な考えの方が間違っていると刷り込まれたり、嘘の反論意見をでっち上げて信じさせること。

この案件はねずみ講ではないといった話や、ネットの書き込みは嘘ばかりなので信用してはいけないといった洗脳を施す。

た行

ティーアップ

ABCにおいて、BがCをAに会わせる前にAをブランディングしておくこと。

ティーアップが上手くいけば成約しやすい。

投資家

投資をする人の事を指すが、詐欺師は「あなたも投資家になりませんか」と調子づかせて金を引き出すために使う。

投資は自己責任

投資詐欺が飛んだ時に詐欺師が言う言い訳。

「投資は自己責任」が通じるのは、正当なリスク説明をした時であり、最初から人を騙して金を集めている場合は通用しないことは明白である。

飛ぶ

投資詐欺の運営が配当金の支払いを停止したり、サイトを閉鎖して行方をくらますこと。

飛ぶ際の言い訳に多いのはハッキング、盗難である。

な行

ねずみ講

新規のビジネス会員になるためにお金を払う必要があり、それが上位会員に吸い上がるようなMLMの仕組み。

厳密に言えばビジネス会員をリクルートしただけで紹介報酬が入るMLMはすべてねずみ講である。

詐欺運営は粗悪な商品にMLMを付けて売り出すことが多い。これは商品を広めるマーケティング手段というよりは、組織のビジネス会員が支払ったお金を収入源にしているからである(組織の頂点は運営のポジション)。

ポンジスキームとねずみ講を混同する人が多い。

は行

配当金

何らかの投資をした際に受け取れる金利。

投資詐欺ほど魅力的な配当金を出すが、いずれ配当を停止して運営は逃亡する。

バイナリー

左右に1:1のグループを作り、少ない売上のグループから何%かの報酬が支払われるMLMの報酬形態。

左右1:1を作った後は、新規会員を組織の誰かの下に落とす必要があり、下の人は勝手に新規会員が上から降ってくることがある。これをスピルオーバーと言う。

組織の頂点にポジションを置いている運営にとっては、ユニレベルと違い何段まで伸びても利益を得られるし、片伸びして支払われていない分のお金は運営が確保できるというメリットがある。

バイナリーオプション

為替の上げ下げに賭けるオンラインカジノ。

投資家の利益=バイナリーオプション業者の損失なので、勝ちすぎると追い出されたりする。

バイナリーオプションで稼いでいると言っている人のほとんどは、ツール販売か塾形態で利益を得ている。

バイナリーオプションで運用代行をするという名目でお金を集め、そのまま逃げる詐欺もある。

HYIP(ハイプ)

1日1%といった超高利回りを謳ったMLM付きの投資詐欺。

当然ながらポンジスキームであり、運営はすぐに飛ぶが、投資家もその事をわかった上で「運営が飛ぶ前に資金を引き出せれば勝ち」といったギャンブル感覚で広まった。

この中で一番儲かるのは運営であることは少し考えればわかる。

ビジョン系

「将来的に東証一部に上場して莫大な株の売却益を手に入れることができます」などの将来性の話をして商品を売り込む詐欺手法。口だけなら何とでも言えるし、取らぬ狸の皮算用である。

実際のところは金だけ集めて何も動かないことが多い。

被害者

投資詐欺に遭った人。

被害者の会

被害者同士で情報交換したり、集団訴訟を起こしたりするために作られるグループ。

不実告知

「大手○○社と提携している」といった嘘を言って信用させ、契約を結ぶこと。

後でネタ元にされた会社が公式で否定することがある。

詐欺師は後々ばれるような嘘を平気でつき、嘘が明らかになる前に金を集めきる。

通常不実告知により消費者が誤認して契約に至った場合は契約を取り消すことができるが、悪徳業者だと応じないことがある。

特に海外法人には注意。

ブックメーカー

スポーツの勝敗などに賭けるオンラインカジノ。

プレイヤー同士の勝負ではなく、ブックメーカー業者が提示したオッズに対して乗るか降りるかの勝負をする。

投資家の利益=ブックメーカー業者の損失なので、勝ちすぎると最大ベット額を規制されたり、追い出されたりする。

ブックメーカーで稼いでいると言っている人のほとんどは、ツール販売か塾形態で利益を得ている。

過去にD9クラブというブックメーカーの運用を謳った投資詐欺が出回り、騙された投資家は甚大な被害を被った。

プロダクトローンチ

インターネット上で商品を売り込むための手法の一つ。正当なセールス手段ではあるが詐欺師もよく使う。

縦長のセールスページ(通称LP)にメールアドレスを登録すると、数回に渡って動画が送られる。

最初に運営者の生い立ちや想いなどを語って信用させてから最後に商品を売り込むことで成約率が上がる。

詐欺師は嘘の話をでっち上げたり、どこかしらにお涙頂戴の演出を入れるのが一般的である。

返金

投資詐欺の運営が返金対応をする場合は、小額を複数回に渡って伸ばし伸ばし行う。

これにより返金実績があるということで投資家は咎めることができなくなる。

しかしない袖は振れないためいずれ止まる。

ポンジスキーム

投資家のお金を運用すると持ちかけるが、実際は運用せずに新規の投資家が出したお金を既存の投資家に配当する詐欺手法。

運営はお金をちょこちょこ抜き、頃合いを見て配当金の支払いを停止し、飛ぶ。

ま行

マイニング

PCのリソースを提供し、仮想通貨の取引台帳の記録作業を手伝うことで報酬として仮想通貨を貰える仕組み。電気代や設備投資の資金よりもマイニングによる利益が上回ればビジネスになる。

最近はマイニング代行サービス(クラウドマイニング)という名目で金を集め、実際は何もせずに飛ぶという詐欺が横行している。

マネーロンダリング

複雑な金融操作により投資詐欺で集めたお金を正業で稼いだお金として見せたり、足が付かないように隠したり、匿名で出金したりする行為。マネロン、資金洗浄とも言う。

大掛かりな詐欺運営は、巧妙な資金の洗浄ルートを確立していることが多い。

無料オファー

「巨万の富を築き上げる方法を無料で提供します」などといった謳い文句でメールアドレスを登録させ、プロダクトローンチを使って教育をしてから最終的にお金を支払わせる手法。

登録したメールアドレスは裏で売買されることもある。

や行

ユニレベル

自分が紹介した人を一段目、その人が紹介した人を二段目…として、何段かまで報酬を連鎖させるMLMの報酬形態。

組織の頂点にポジションを置いている運営は、段数が伸びると報酬が得られなくなることから、誰の紹介者でもない新規会員を運営の直紹介扱いすることがある。

ら行

利回り

投資が一年間でどれだけ増えて戻ってくるかの指標。

投資詐欺はありえない程魅力的な利回りを提示してくることが多い。

月利2%以上(年利24%)の利回りかつMLMで広まっていたらほぼ間違いなく詐欺である。

わ行

若者

投資詐欺に疎く、詐欺のターゲットとなる。

ブランド品や札束、肩書きに弱く、SNSで豪遊している写真をアップロードすると騙されやすい。

大人の話を素直に聞く人が多く洗脳しやすい。

ただしお金はないため消費者金融から借りさせるのがほとんど。

最後に

基本的にMLMで広まっている投資案件は詐欺です。

何か追加して欲しい用語があればコメント欄にてお書きください。