当記事では、仮想通貨や為替市場でよく見られる、BidとAsk、スプレッドの意味と、買いと売りがわからなくなる場合の覚え方などを解説していきます。

Bid、Ask、スプレッドとは?

Bid(ビッド)とは、買い手が提示する値段の中で一番高いもの、Ask(アスク)とは、売り手が提示する値段の中で一番安いものを指します。

また、BidとAskの価格の差をBid-Ask Spread(ビッドアスクスプレッド、通称スプレッド)と言います。

BidとAsk、そしてスプレッドという用語は、仮想通貨やFXでよく用いられることが多いです。海外の株式市場でも用いられます。

BidとAskの例

こちらは簡易的に作った仮想通貨の板です。

99万円以下には買いオーダー、101万円以上には売りオーダーが並んでいます。

この板においては、Bidの値段は、買い気配値の最高値である「99万円」になります。

そしてAskの値段は、売り気配値の最安値である「101万円」になります。

BidとAskの間には2万円の差があるため、スプレッドは「2万円」になります。

BidとAsk、どっちがどっち?覚え方はある?

BidとAskがどっちかわからなくなるという話が多いのですが、見て判別する方法があります。

基本的には、値段が安い方が買い板、高い方が売り板ということを覚えておけば良いです。

例えば図のような表示があったとします。

Bidの方は130.01、Askの方は101.03とあり、Bidの方が安いので買い板、Askの方が高いので売り板とわかります。

このように英語で表示されていたとしても、Bidの方が安いので買い板、Askの方が高いので売り板だと判断できます。

成行注文時はBidとAskのどちらが買いになる?

FXなどで、特にワンクリックで成行注文を出す際に、BidとAskのどっちが買い注文になるのかがわからないという話も多いです。

通常はAskを押すと買い(ロング)注文、Bidを押すと売り(ショート)注文となります。

原理としては、

  • 買いの成行注文は売り板にぶつけてマッチングさせるから、売り板(Ask)を選択
  • 売りの成行注文は買い板にぶつけてマッチングさせるから、買い板(Bid)を選択

というわけですが、混乱する人は、

  • 値段が高いボタンが買い注文
  • 値段が安いボタンが売り注文

と覚えてしまうのも手です。

スプレッドが広いものは板が薄いので注意

BidとAskの価格の差をスプレッドと言いますが、基本的にはスプレッドが広ければ広いほど板が薄く、取引量が少ないと言えます。

板が薄い資産に大金を投じてしまうと、そのせいで価格が動いてしまったり、売る時に買い板が無くて売るに売れないといったリスクが出てきます。

またほとんど売買が行われないような資産は、図のようにスプレッドがかなり広いことがあります。

成行注文をしてしまうと8円で買う羽目になりますし、成行き売りをすると3円で売る羽目になるため、1往復するだけで5円分の損になります。

こういう資産は指値買い、指値売り注文で売買するようにしましょう。

取引スタイルにもよりますが、一般的にはスプレッドが狭く、取引量が多い資産で取引するのが良いと思います。

固定スプレッドは本来ありえない

ほとんどの国内FX業者では、「ドル円0.3pips固定」といった固定スプレッドが採用されています。

スプレッドとは買い手の提示した最高値と売り手が提示した最安値の差であるため、本来は固定されるはずがありません。

スプレッドを固定している国内FX業者は、実はFX業者が独自に為替レートを作って配信しているというカラクリがあります。

そのため、過去には「ストップ刈り」といった、存在しないレートを一瞬だけ付けて顧客を損切りさせるといった行為も見られました(顧客の損失はFX業者の利益となるため)。