tokyoto_logo

リゾネットが東京都により一部営業停止処分になりましたね。

今回はそんなリゾネットについて詳しく見てみることにします。

東京都のリゾネットへの通達

本日、都は、旅行等会員権の連鎖販売を行っている事業者に対し、特定商取引に関する法律(以下「特定商取引法」という。)に基づき、業務の一部停止(3か月)を命じました。
当該事業者の勧誘者は、「お茶しませんか。」などと呼び出した消費者に、旅行を楽しんで収入も得られるなどと書かれた書面を読ませて説明会に誘い出し、消費者が断っても複数の会員が執拗に勧誘して、連鎖販売契約を締結させていました。

※連鎖販売取引(マルチ商法)とは
商品やサービスを販売する組織に加入した消費者が、新たな買い手を勧誘し、販売組織をピラミッド式に拡大させていく商法。組織に加入しても結局誰も誘えず、収入を得られずに借金を抱えたり、友人を強引に勧誘して人間関係を壊したりしてしまうなど、様々な問題が起こりやすい商法であり、特定商取引法で勧誘者が守るべきルールを定めています。

東京都

サイトには都内の相談件数も載っています。

resonet

27年度、28年度に相談件数が増加していますね。都内のみでこの人数です。それぞれ1ヶ月単位で見ると、27年度は約6人の相談、28年度は約8人の相談が来ているということになります。これは確かに多いですね。

そして更にやばいのが平均契約額です。17万1308円となっており、非常に高額です。

リゾネットとは

なぜこのような相談が多いのか、まずは詳しくリゾネットについて見てみないといけないでしょう。

リゾネットは、自社が購入した宿泊施設+関連施設や、提携している施設を多数有しています。リゾネットが提供している「トリニティクラブ」という会員になると、国内、国外共に旅行や宿泊を格安で行うことができます。

リゾネットは国産企業なので、国内にて提携している施設が多数あります。国外でもリゾネットが購入したかなり豪華な宿泊施設などがあり、ありえない程安く利用できたりします。

リゾネットの入会金と月会費

トリニティクラブ会員はエコノミークラスとビジネスクラスの2つあります。それぞれエコノミークラスは0円、ビジネスクラスは12万5560円の入会金がかかります。

ビジネスクラスで入会すると、会員以外の人を1人、会員価格で連れていくことができるようになります。

これに加え、登録費という名目で両会員共に2万7000円の初期費用+2ヶ月分の月会費(27000円)を先払いする形になります。

3ヶ月目以降の月会費は13500円です。

初期費用を合計すると、エコノミークラスは5万4000円、ビジネスクラスは16万9560円となります。結構高額ですね。

月会費が13500円なので、年間では16万2000円かかることになります。これの元を取るためにはそれなりに沢山旅行しないといけませんね。

リゾネットの報酬プラン

左右で2系列を伸ばしていくバイナリープランを採用しています。以下の4つのボーナスがあるようです。

  • リクルートボーナス
  • マッチボーナス
  • レベルマッチボーナス
  • ユニレベルボーナス

リクルートボーナスは、左右に1:1の組織ができると3万円貰えます。

マッチボーナスは、自分が紹介した人が1:1を達成した時に、受け取ったリクルートボーナスと同額(3万円)受け取れます。ただしこれは一度きりのようです。

レベルマッチボーナスは、左右に1人ずついると1段あたり毎月3500円受け取れます。

ユニレベルボーナスは、各段一人あたり毎月500円が入るボーナスです。紹介人数により段数が決まっています。

  • 紹介が1人→2段
  • 2~4人→4段
  • 5~7人→5段
  • 8~11人→6段
  • 12人以上→7段

となっております。

リゾネットの問題点

さて、これを踏まえた上でリゾネットの問題点を見てみましょう。

まず指摘したいのは、初期費用および月費用が非常に高額というところです。特にビジネスクラスの入会金は12万5560円ですが、なぜここまで高額なのでしょうか。そして旅行に全くいかずとも月会費で13500円かかるというところもいくらなんでも高すぎます。3ヶ月に1度旅行に行くとして、4万500円もあればそれなりに旅行できてしまいますから。

次に報酬プランです。これはダウンが旅行に行く行かない関係なしに全く独立したものが走っています。誰かを組織に引き入れた時点で報酬が発生しますし、ダウンの月会費がそのままアップの報酬として吸い上げられています。

このような報酬プランだと、単純に誘った人の人数=収入となってしまいますし、旅行なんて実際どうでもよく、人を誘うことばかり考える組織ができあがってしまいます。

これを踏まえると、リゾネットは旅行の会員権を利用した、ねずみ講に極めて近いスキームといえます。費用が高額ということもあり、非常に危険です。

もし健全なMLMにしたければ、ダウンが旅行に行った時にアップラインに報酬が入るような仕組みにすべきです。

東京都の処分内容について

さて、これを踏まえた上で見ると、3ヶ月の営業停止処分は軽すぎるような気がします。個人的にはプランそのものを変えるよう通達してほしいですね。

MLMを調べていくと、商品やサービスの小売りが二の次で、単純に人を誘えば誘う程儲かるような仕組みになっているMLM企業が沢山あります。

このままでは正直業界がねずみ講と言われても仕方ありませんし、悪いイメージが広まっているのも納得できます。

MLMの考え方自体は素晴らしいものです。健全なMLM企業が多くなることを切実に願っています。