noahcoin

今回は最近広まっている仮想通貨、ノアコインのレビュー記事を書こうと思います。

フィリピンの国家プロジェクトをなぜ泉忠司氏が独占販売できるのか…。

ノアコインとは

動画がありました。

箇条書きにするとだいたいこんな感じです。

  • ノアコインとは、フィリピンの社会問題を解決するために作られた仮想通貨である
  • フィリピン人は出稼ぎ労働者が多く、ノアコインを使うことで海外送金手数料を無料にできる
  • 国家プロジェクトとしてノアコイン事業に取り組んでいるらしく、すべての場所でノアコインが使える、「ノアシティ」という街を建設予定である
  • ノアコインにはビットコインの3倍を越えるポテンシャルがある
  • フィリピン航空やフィリピンの財閥などが応援している
  • ノアコインはプレセールは22%割引で購入でき、初年度は20%の利息が付く

ビットコインじゃだめなの?っていうつっこみは最後に取っておいて、色々と問題点を探ってみます。

ノアコインの謎

フィリピンでノアプロジェクトというものはあるみたいですが、おそらくこのノアプロジェクトとは別物かと思います。それにしてもノアコインに関する英語の文献が全く出てきません。その時点で国を巻き込んだプロジェクトというのはおそらく誇大広告なのではないでしょうか。

そもそもノアコインはアメリカでも中国でもなく何故日本で売られているのでしょう。

少なくとも運営は代表者の名前を公表していませんし、会社の電話番号や住所すら公表していませんので本当に事業が遂行されていくのかは眉唾ものです。

泉忠司という人物について

この動画を見ると泉忠司氏が新しい仮想通貨(ノアコインのこと)について説明しています。

個人的には非常に面白い動画なのですが長いですね。さらっと説明すると

  • ビットコインを初期の頃から持っていたら今では億万長者になっていた
  • ノアコインも今買って数年寝かしておけば儲かるし、ビットコインの3倍のポテンシャルがある
  • 代理店の権利もついており、売ったらもっと儲かる
  • 泉忠司氏の仮想通貨バイブルを購入すると真っ先にノアコインの話が聞けるし、購入ができる

といった説明がされており、それを第三者を交えてひたすら宣伝しています。

そもそもなぜ泉忠司氏の商材を買ったら話が聞けるのでしょうか。思い当たる節は一つしかなく、泉忠司氏がこの仮想通貨を作ったか、泉忠司氏の関係者が作ったかです。

もしフィリピン人が作ったのであれば、泉氏以外の人物にも声をかけているはずですね。

この路線で考えると、ノアコインは日本人が独自に作った仮想通貨であり、それを売ったお金でフィリピンの都市開発をしようといった魂胆なんじゃないかと思っています。

個人的に問題だと思っているのは、泉氏のプレゼンは仮想通貨を知らない人に対しては非常にシンプルでわかりやすく、「この仮想通貨を買ったら上がる」「早く話を聞いて真っ先に売ったら儲かる」といった説明がされているところです。シンプルな分危険に思えます。

ビジネスとしての信用性

私の考えでは、日本人が資金を集めてフィリピンの都市開発をしようといったところが濃厚です。

それはそれでビジネスとしては良いのですが、いかんせん仕掛け人の名前が全く出てこないので信用性に欠けます。名前が出ていないということは、資金を集めるだけ集めて飛ばれても責任の追求はできないということです。本当にビジネスを展開していくのかそれすらもわからない案件ですので、当然のことながら投資すべきではありません。

もう一つ、フィリピン人の海外送金についてはビットコインを使うことで解決してしまうんです。わざわざ新しい仮想通貨を流通させる必要はまったくもってありません。

そもそもですがフィリピン人の送金ないし一部の地方のみでノアコインが流通したところで、大した流通量にはなりません。たったこれっぽっちの実需じゃ到底値上がりなんてしませんし、後々みんなノアコインを売りたいけど買い手がつかないといったオチになるでしょう。

ICO案件のほとんどは怪しい

新しい仮想通貨を売って資金を集めることをIPOにちなんでICOなんて言っていますが、ほとんどが怪しい案件です。

ICOの問題点としては、企業が新しい仮想通貨を売った時点で、企業は0から多額のお金を作れてしまうところです。結局やってる事は、

  1. 企業は無価値な仮想通貨を作ってカモ(投資家)に売る
  2. カモがお金を払って無価値な仮想通貨を買い、企業は多額の現金を手に入れる

というものです。これぞ現代の錬金術です。企業はその後わざわざビジネスをしなくても良いですし、また新しい仮想通貨を作って売った方が儲かっちゃいそうです。

株式会社の場合、会社は株主のものであり、株主が企業の経営者を選ぶことができます。しかしICOに関しては投資家は弱い立場にあり、資金を集めるだけ集めた後に企業が何もしない場合、結局泣き寝入りするしかありません。

だからこそせめて仕掛け人が名前を公開している必要があるのです。

最近のICO案件は仕掛け人がなぜか匿名なことが多いです。結局仮想通貨を作っては売るだけの簡単なお仕事なんですよ。名前が出ていない時点で怪しいという考えを常に持っておいた方が良いです。騙されないようにしてください。