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Dubli(デュブリ)の運営会社であるOminto(オミント)社がNASDAQ(ナスダック)に上場したようです。今回は上場についてと、デュブリにまつわる話をまとめたいと思います。

Dubli(デュブリ)とは

この記事では詳しくは書きませんが、簡単に言うとデュブリ経由で買い物をするとキャッシュバックを受けられると謳っているオンラインショッピングサイトです。

しかしこの案件に関しては悪い噂が絶えません。主に、

  • 世界各国で展開しては顧客の獲得に失敗している
  • MLM化しており、海外の情報に疎い日本で爆発的に会員数が増えた
  • 決算書を見る限り、毎年億単位の赤字が続いており、経営が非常に危うい
  • キャッシュバックを貰えないなどのクレーム報告がある

といったものです。

そういった中、今回デュブリの運営会社であるオミント社がNASDAQ(ナスダック)に上場したというニュースが入りました。

NASDAQ(ナスダック)とは

ナスダックとは、アメリカの株式市場の一つです。日本でいうと東証1部、2部、マザーズなどありますが、そういう市場の類です。

アメリカでいうと一番大きい規模の市場は「ニューヨーク証券取引所(NYSE)」というところです。ナスダックは、ベンチャーというか、新興企業向けの市場です。そこにオミント社が上場したということですね。

ナスダックの中にも3種類の区分の市場があります。

  • NASDAQ Capital Market (通称small cap)
  • NASDAQ Global Market (通称mid cap)
  • NASDAQ Global Select Market (通称NASDAQ-GS Large cap)

オミント社が上場したのはsmall cap(スモールキャップ)です。ここは一番上場基準が緩く、比較的小規模の企業が上場するところです。

スモールキャップの上場基準

せっかくなのでスモールキャップの上場基準も書いてみようと思います。

上場基準は3パターンあり、どれかをクリアすれば上場することができます。

パターン1: Equity Standard

  • 株主資本が500万ドル以上
  • 時価総額が1500万ドル以上
  • 運営期間が2年以上
  • 上場株式数が100万株以上
  • 株主が300人以上
  • 値付業者が3社以上
  • 株価が4ドル以上、または終値が3ドル以上(※細かな条件あり)

パターン2: Market Value of Listed Securities Standard

  • 株主資本が400万ドル以上
  • 時価総額が1500万ドル以上
  • 上場有価証券の市場価値が5000万ドル以上
  • 上場株式数が100万株以上
  • 株主が300人以上
  • 値付業者が3社以上
  • 株価が4ドル以上、または終値が2ドル以上(※細かな条件あり)

パターン3: Net Income Standard

  • 株主資本が400万ドル以上
  • 時価総額が500万ドル以上
  • 継続事業からの当期純利益(もしくは最新の3年間のうちの2年分)が75万ドル以上
  • 上場株式数が100万株以上
  • 株主が300人以上
  • 値付業者が3社以上
  • 株価が4ドル以上、または終値が3ドル以上(※細かな条件あり)

デュブリは赤字企業なので、パターン1もしくは2で上場しているかと思われます。

注目したいのは、企業が赤字であろうが関係なしに上場できるという点です。

オミント社の株式併合

オミント社は、ナスダックの上場基準を満たすために、株式併合をすることで一株あたりの価値を高めました(上場には1株あたり4ドル以上の株価が必要)。

株式併合とは、複数個の株式を一つに束ねる事を指します(株式分割の逆)。オミント社の例だと、50株を1株に束ねるという事をしました。これにより1株あたりの価値が50株を合わせた価値に等しくなります。株式併合により、元々約5億3700万株あった株数が約1100万株になったようです。

この情報は2015年11月5日に公開されたオミント社のIR資料に記載されています。

1年半ほど経過した現在、見事上場基準を満たし、ナスダックへの上場を果たしたということになります。

ナスダックに上場したからといって経営状態は何も変わらない

注意したいのは、オミント社がナスダックに上場したところでデュブリの経営状態は依然として厳しいままであり、何も変わっていないということです。

2016年は△1033万ドル(現在のレートにして約11.6億円もの赤字)という結果となっております。これでも減った方であり、2015年は△1223万ドル(約13.7億円の赤字)と、より多くの損失が出ています。

参考: Annual Report(外部サイト)

デュブリに関して気になるところ

上場以外にも、デュブリに関しては元々気になる(危ない)ところが沢山あります。

  • ストアイン企業発表の延期
  • 概要書面が交付されていない

ストアイン企業発表の延期

3月26日に予定していたデュブリのストアイン企業発表の日程(あくまで日程)公開はまたも延期となりました。去年からずっと延ばし延ばしになっています。

dublistorein

このように名だたる企業がストアイン予定という事を、プレゼン資料を交えて去年からずっと言っていますが一向にストアインされません。

これに関して、2ちゃんねるに興味深い書き込みがありましたので引用させていただきます。

663 : 名無しさん@どっと混む
2017/03/24(金) 23:23:10.18 ID:atendqjm0
俺、ストアインすると勝手にロゴ使われてた企業のマーケティング部門にいるけど、こんな会社知らん。会議で名前出た事も無い。
713 : 名無しさん@どっと混む
2017/03/26(日) 01:17:51.60 ID:BHrYqeFe0
はいはい663書いた俺が出てきましたよ、東証一部で従業員1万人超えてますよ。
そこそこ給料良くてありがたいですよ。
こう言う業務提携は俺のようなマーケティング担当部門が企画交渉して、法務部や契約部が書類作って、担当役員が決済する流れですよ。
大型案件でトップが交渉に出てくることがあっても、お膳立ては我々担当部門が全部やるから、トップだけが知っていて実務部門が知らない案件なんてナッシング!
俺がdubli知らないイコール俺が働いてる会社はdubliとは契約も交渉もしていないと断言します。

掲示板の書き込みなのでソースとしての信憑性はそこまで高くはありませんが、もし本当であった場合は完全に黒いです。

概要書面が交付されていない

もう一つ大きな問題としては、デュブリは勧誘時に概要書面を交付していないため、営業自体が違法にあたる可能性があるところです。

ここは改善が見られない限りは言い逃れできない部分かと思われます。

デュブリ総評

現状の状況をまとめると以下の通りです。

  • ナスダックへは赤字でも上場が可能である
  • オミント社は上場基準を満たすために株式併合をして1株あたりの価値を高めた
  • 上場したからといって、経営状態が危ういことには変わりない
  • ストアイン企業の公開がずっと延期になっている
  • 概要書面が交付されていない

もし「ナスダックの上場企業だから大丈夫」といった言葉で勧誘活動がされている場合は注意が必要です。